RUNと遊べるおもちゃを色々と探しているうちに、クリッカーというものを見つけました。
ボタンを押すとただカチンと音が出るだけのものなのですが、この合図とオヤツを使って、色々な芸(トリックと言ったりします。)を覚えさせていきます。
これをクリッカートレーニングと言いますが、このトレーニングを楽しみながらやることによって、お互いの信頼度や距離感を飛躍的に向上させることができます。
また、RUNの人の手に対するトラウマも、少しずつ緩和させていくこともできればと思って、いつも散歩でボール遊びの後にするようにしています。
クリッカートレーニングの準備
クリッカートレーニングに取り組む準備として、まずはカチンと音がしたらオヤツがもらえる=良い事ということを教えます。
最初はただクリッカーを鳴らしてすぐにオヤツをあげます。
この時のオヤツは、手に何粒か持つことができて、合図の後にすぐにあげられるような小さいものが良いです。
大きいものだと、何回も繰り返してあげるので、オヤツでお腹いっぱいになってしまいます。
うちはニボシを小さくちぎってあげてます。
正しい事をしたらカチンと音がしてオヤツがもらえるということを覚えさせると、トレーニングでトリックを覚えさせる時も一生懸命に正しい動きをしようとしますし、喜んで命令に従おうとするようになります。
クリッカートレーニングのやり方
トレーニングのやり方は、オヤツを鼻先に見せながら、覚えさせたいトリックの姿勢や動きをするように誘導して、うまくできたらそのトリックの名前を言いながらカチンとクリッカーを押してオヤツをあげます。
オスワリを例にしてみます。
基本的にトリックを教えるときは、命令調の呼び方で教えるようにすると、人も指示出しやすいし、犬も覚えやすいということなので、我が家では「スワレ」と教えています。
オヤツを鼻先に見せながら頭の上から後ろに誘導すると、オシリをペタンとついてオスワリの姿勢になります。この時に「スワレ」と言ってクリッカーを鳴らし、オヤツをあげます。
これは、オスワリの姿勢になった時に「その姿勢がスワレの正しい姿勢だよ」と教えています。
これを何度も繰り返すことで、「スワレ」と命令を出せばオスワリをするようになります。
必ず正しい動きができた時にはクリッカーを鳴らしてオヤツをあげます。
このトリックは、誰もが最初に犬に教えるオスワリ、フセ、マテ、オテ、オカワリなどの代表的なものをはじめ、トレーナーが片足を上げて、その上をジャンプして飛び越えさせる「ジャンプ」など、たくさんのトリックがありますので、楽しく触れ合いながら一つずつ挑戦していくと、充実した遊びができるようになります。
リードを持ちながら言葉と手でも合図を出し、クリッカーを押してオヤツをあげるのはなかなか大変で、トレーニングをやる方もある程度慣れが必要です。
ここで、クリッカーなんか使わなくても、「ヨシ」などの言葉でもいいじゃん。と思う方もいると思います。
言葉でもできるのですが、人間の言葉は同じ言葉を発しても、その時の感情や状況でニュアンスが変わることがあります。
また私もよくやってしまいますが、「ヨシ」と言ったり「イイコ」と言ったり、違う言葉で表現してしまうこともあります。
ワンちゃんにとっては、その時々でニュアンスや言葉が変わるよりも、常に一貫性がある音でトレーニングしてもらった方が単純で覚えやすくなります。
一緒に楽しみながら繰り返すやることで自分もワンちゃんも少しずつ慣れていきます。そして、このクリッカートレーニングをやるとわかるのですが、うまくいった時にはお互いの呼吸が合い、距離感がグッと近くなるのが感じられます。