病院やトリミングでは、直接RUNの体に触らなければなりません。
それぞれの対策をご紹介します。
病院では「くくる」
病院では通常は診察台にのせます。たいがいのワンちゃんは高いところに上げられるだけで、大人しくなるようですが、RUNは噛みます。
飼い始めのころは大人しく診察台の上で爪を切らせてくれていましたが、先生が少し失敗して血が出て以来、嚙みついてくるようになってしまいました。
もう病院での爪切りはあきらめ、せめて予防接種だけでもトラブルなく終えたい。
大阪に引っ越してきてからお世話になっている先生にそのことを相談すると、
「それでしたら、外のフェンスにくくってもらってやりましょう。」とご提案してくださいました。
診察室の勝手口を開けると、裏手がすぐ駐車場になっており、その駐車場のフェンスにリードを通して固定し、噛もうとしても振り向けないようにした状態で注射を打ちますと説明してくれました。
実際にやってみると、RUNも緊張しますが、何せ動けないので、大人しくガマンします。そして、なにより注射自体が一瞬で終わりますので、あっけなく終わりました。
それ以来、いつもその病院で外でやってもらっています。

一度、散歩で遊んだあと、激しく遊びすぎたのか、片足をびっこ引いたことがありました。
心配になり、病院で診てもらおうと思いましたが、いつもの病院はお休みでした。
仕方なく別の病院で診てもらいましたが、その病院には外のフェンスはありません。
どこかくくれそうな所はないかと探すと、目の前の診察台の端にくくれそうな部分があったので、そこにリードをくくって固定し、足を診てもらいました。
先生も「しっかり持っていてくださいよ」と言いながら、とても念入りに両足をもみながら診察してもらいましたが、RUNはずっと大人しくしていました。
結果、足には特に異常はありませんでした。
もちろん、頑張った後には、よく褒めてあげて、オヤツをいっぱいあげます。
トリミングでは「カスタム口輪」
トリミングというか、RUNはシャンプーをしてもらっていました。
以前は自宅のお風呂でシャンプーをしていましたが、ある日噛みつかれて、それからはもう自宅ではできなくなってしまいました。
噛む犬のシャンプーなんてお願いできるのだろうか。
とりあえず近所のペットショップで相談してみると、一度やってみますと引き受けてくださいました。
そして、1回目、2回目は何事もなくシャンプーでき、さずがプロだと思っていましたが、3回目でとうとう恐れていたことが起きてしまいました。
シャンプーの途中でトリマーさんが噛まれ、もうこれ以上できませんと電話がかかってきたのです。
僕たちは何回も謝って、その日は帰りましたが、その後、そのトリマーさんから連絡があり、「時間を置いてもう一度やらせてください。」とおっしゃってくださったのです。
プロとしての意地を見るようでした。
そこで、もう2度と同じことがあってはならないと、とにかく口輪をすることにしましたが、普通に口輪をつけようとしても噛まれます。
そこで考えたのが口輪を改造することでした。改造といっても、口輪のヒモを長くするだけです。そんな商品があってもいいのに、どんなに探してもないので自作することにしました。(「2013 – 2016」でも経緯をご紹介しています。)
元の口輪のヒモをはずし、その倍くらいの長さのヒモを同じように加工しました。

そして、その口輪の中にチーズや液体状のおやつを塗りたくります。
ヒモの一番上を持ちながら、口輪を近づけると、そこに首をつっこんでなめることに夢中なります。

その最中に、ぐっとヒモの留め具をしめてしまいます。
このやり方で安全に口輪が付けられるようになりました。
そして、無事にシャンプーをしてもらえるようになったのです。
ちなみに、口輪をはずすときはまたコツが必要で、一瞬で留め具を引き上げないといけません。ここでモタモタしてしまうと噛みつかれてしまいます。
最悪、取れかけたり、中途半端になってしまった場合は、そのまま放っておけば、そのうち自分で振り払ってはずれます。
それ以来、2か月に1回のペースでシャンプーをしてもらっていましたが、ずっとお世話になっていたトリマーさんが産休になってしまいました。
仕方なく他のトリマーさんにお願いしたのですが、途中でRUNが暴れて口輪がはずれ、もううちではできませんと断られてしまったのです。
シャンプーができなくなってからは、定期的にお風呂プールをするようになりました。(「お風呂プール」でご紹介しています。)
大がかりになってしまいますが、RUNもストレスなく、遊びながらキレイになれるので、結果的には良かったかなと思っています。