RUNが来ました
飼っていたウサギが亡くなってしまいました。
妻は深く悲しみ、とても落ち込んでいました。
少しでも元気な方向へ気持ちが向くよう、妻が一番大好きな、犬を飼うことを検討してみようかとネットで見るようになりました。
妻はかねてから、ショーウィンドウで動物を売る、ペットショップのやり方に嫌気を感じていました。
実家で飼っていた雑種犬も地元情報誌でもらわれてきたそうです。
そのような流れもあって、里親探しのサイトも見てみました。
里親探しのサイトで見つけたのが、生後3か月のボーダーコリーでした。
話がトントンと進み、1週間くらいで我が家に迎えることになりました。
2011年の12/24、クリスマスイブの日でした。
飼い主さんは若い美容師さんで、犬を飼いたくなり、実家でコリーを飼っていたこともあり、コリー系で探したら生後1か月のボーダーコリーを見つけたそうです。
実家の飼い犬がロンだったのと、ボーダーコリーは走るのが好きなため、RUNと名前をつけたそうです。
当時お付き合いをしていた彼女さんと一緒に飼い始めたのですが、何せ一日のうち長く家をあけるお仕事のうえ、ボーダーコリーの特性として、多くの運動量を必要とする点で、満足に運動もさせることもできず、思い悩み、飼い始めて1か月で里親に出すことを決めたそうです。
引き渡し当日は、お仕事の終わったあと、世田谷区から私たちが住む青梅市まで、レンタカーを借り、深夜に来てくれました。
我が家にあがってもらい、クレートを開けた瞬間、パーっとちっちゃいRUNが飛び出してきて、部屋中を駆け回ったのを、今でも覚えています。
ひもで引っ張り合いをするのが大好きということで、その場で遊んでみせてくれました。
遊びながら、ウーとうなるのがちょっと怖かったです。
また、今はまだちっちゃいけど、足首を見たらしっかりしているので、これは大きくなるぞとちょっと不安になったのも覚えています。
結局は、成犬になっても13kgくらいで、ボーダーコリーの中ではだいぶ小さいサイズで成長が止まりました。このサイズがちょうどよく感じていて、とても気にいっています。
最強ハウス
里親サイトで初めてメールをしてから、トントン拍子に話が進んだため、何も準備をしていませんでした。
妻は実家で犬を飼っていましたが、世話は親がしていましたし、僕は犬を飼うのが初めてだし、何が必要なのか何もわかりませんでした。
とりあえず、飼い主さんが連れてきてくれた時のクレートとおもちゃをそのままもらい、その日は寝ました。
次の日からいろいろ調べて、ひとまずの道具をそろえました。
シートをはさんで使うトイレに、オシッコのにおいをつけたら、すんなりとそこでしてくれるようになりましたが、オスなので片足をあげてすると、結局シートの外にオシッコが飛んでしまいます。
どうしたら良いのかわからず、とりあえず、キッチンの床がビニールマットだったので、キッチンの戸棚の前にトイレを置いて、その戸棚にたてかけるようにもう一枚シートを立てて置いて、しばらくはそこでトイレをしてもらいました。
けど、やっぱり汚れるし、もともとキッチンは狭いしで、さらにいろいろ調べて、今のケージを見つけました。床が格子状になっていて、その下にシートを敷いたトレーを設置することができるので、オシッコはその格子から下のトレーに落ち、犬の体は汚れません。
5万円くらいするので、最初はびっくりして尻込みしましたが、とにかく今の状況をなんとかしないとと思ったので、エイヤと必死の思いで購入しました。
そしてケージが来て、組み立てているときに、側面の1面だけを横にしたまま、その上にクレートをのせる、最強ハウスができちゃったのです。(「愛犬のための最強ハウス」でご紹介しています。)
ケージの中でトイレもできるし、その排泄物で自分も汚れにくい。(大はすぐに取ってあげないといけないけど、意外と器用によけて出入りします。)
しかし、やはり足を上げてオシッコを飛ばすので、主に飛ばす方向の面のサイズを測って、ホームセンターで透明のアクリルを切ってもらい、穴をあけてもらい、インシュロックでケージに固定しました。
そうしたら、思い通りにそのアクリルに向けてオシッコもするし、掃除も拭くだけでいいし、大成功のハウスになりました。
クレートのまわりをアミで囲うやり方もいろいろとやり方を変えながら試行錯誤しました。
ケージをしめている時に、RUNもなんとか出てやろうと、クレートとアミのわずかなスキマに頭をつっこみ、強引に逃亡をはかりました。
何度も何度も攻防戦がありながら、今の型におさまっています。
散歩はじめました
家の次は、散歩です。
当時はマンション暮らしで、動物の飼育が許可されていたマンションでしたが、廊下やエレベーターなどの共用部分は歩かせたらいけない決まりになっていて、抱えなければなりませんでした。
そのまま両手で抱えればよかったのですが、カギの開け閉めなどがやりづらかったなどの理由で、抱っこスリングを買い、毎回そのスリングに入ってもらって出入りをしていました。
今思えばよくあんなやりづらいことしていたなと思います。
人も犬もお互い大変でした。
その後、自然と抱っこスリングは使わなくなり、両手で抱きかかえて出入りするようになりました。
抱えて歩きながら、よく体をポンポンとたたきながら、RUNに話しかけてました。
マンションの前は片側2車線の道路で、はじめて散歩に連れ出した当初は、車や自転車など、横を通過するものに、吠えたり、飛びつこうとしたり、なかなか落ち着いて歩いてくれませんでした。
この点については、散歩になれるにつれ、だんだん収まりました。
今でも鳥だけは見ると飛びつこうとしますが。
トレーナーさんが来ました
私も妻もしつけについて何もわからない状態で、いろいろな本を買いましたし、ネットでもたくさん調べました。しかし、調べれば調べるほど、いろいろなやり方があり、それぞれが全然違うやり方を説いていて、混乱していきました。
とにかく、その中でも一番信用できそうなやり方をやってみようと思い、しつけ本を出している女性のトレーナーさんに、散歩のトレーニングをお願いすることにしました。
一回2時間で月に2回来てくれて、4万円だったと思います。
埼玉から来てくれました。
自宅まで来てくれて、そのワンちゃんの普段の環境の中でトレーニングをしてくれるというものでした。
自宅マンションから少し歩いたところの少し広めの路地で、様々な説明を受け、リードコントロールのトレーニングをしました。
必ず犬は飼い主のすぐ横を歩かせるため、犬が行きたい方向ではなく、飼い主の意志で進む方向を決めて、急に旋回などをしたりして、常に飼い主の進む方向をうかがうようにさせるというトレーニングでした。僕も妻もその時は必死に一生懸命にやりました。
が、それはその時だけで、なんとなく何もしなくなっていき、結局RUNの進むに任せた散歩になっていきました。
RUNも若いころは常にリードを引っ張るような歩き方をしていました。
現在11歳ですが、このころになるとようやくわりと落ち着いて歩くようになりました。
ドッグランにも行きました。
はじめて車の後部座席に乗せ、車を走らせると、怖いのか、興奮するのか、車中を走り回ったり、吠え続けたり、ずっと落着きませんでした。
妻が抱えるようにしても、ずっと落ち着かず、腕からすり抜けて、動き回ります。
最終的に現在は、後部座席の足元に、クレートを置き、移動中はその中に入れておくのが一番落ち着いて移動できるということになっています。(「車の乗り方」でご紹介しています。)
ドッグランではよく走り回って、楽しそうに遊びましたが、あまり他の犬といっしょに遊ぶという感じはありませんでした。
または、他の犬になめられるのか、小型犬にもよく追いかけられ、追い詰められ、マウントをとられるというような、なんか楽しんでなさそうだなという場面も多かったように思います。
散歩でも、いつも遊ぶ芝生エリアで、よく他のワンちゃんと会いましたが、そのワンちゃんと遊ぶというよりは、そのワンちゃんが遊んでいるボールに夢中になって遊ぶという感じでした。
今思えば、子犬の時から、他の犬とのあまり仲良くできなかった、または、他の犬に関心がなかった、または、臆病だったんだろうと思います。
それは、私たち飼い主が他の犬とうまく関係を作れるようにしてやれなかったのか、もともとそういう性格だったのか、わかりません。
でも、全体的に、繊細で、臆病な面が多いのだろうということは、ここにきてわかってきました。